データ分析からビジネス課題の解決までの道のり

データ分析がいかにうまくできても、ビジネス課題の解決に活かされないければ、元の木阿弥である。しかしこれが非常に難しい。どれだけ多くの時間と労力がデータ分析に費やされ、しかしビジネスの意思決定者に聞く耳を持たれず、聞く耳を持たれたとしても戦略の方向性やその時々の重要課題の違いにより、浪費され使われずに忘れ去られていることか。。。

無論私にとってもこれは非常に大きな課題である。正直に言って、自分の分析が本当にビジネス課題の解決に使われたケースを思い出す方が難しい。

なぜこのような現象が起こるのか。私が思うに、データ分析者はデータの分析までで仕事が終わってしまう、終わってしまっていいと思っていることが多く、その先のエクセキューションはビジネス部門に頼っていることが多いのである。もっとも組織の役割分担を考えれば、それは真っ当なことなのであるが、それでビジネスに活用されないと嘆いているぐらいであれば、役割分担など忘れてしまって、ズイズイとビジネス部門の役割である例えばセールスの現場への指示と結果のモニタリングを、全てやるというのではないが、あくまでプロジェクトをリードする立場として入り込んでしまうのが得策である。というかそうしないとこの課題は解決できない。

要するに、データ分析者であるという役割や立ち位置は忘れてしまって、何が何でもこのインサイトに基づいてプロジェクトを成功させる、前に進めるという気概が必要である。結局のところ仕事というのは、最後は何処までこだわってやり切るかである。